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普通でまじめな人たちが、自分を「兵士」と認識していたから、

命令に服従し続け、人を殺すことができ、しかも「復員」後はごく普通の人に戻れた。

<以上の表題は引用者が付け、また、文中の太字は強調のため引用者がそうしました。>

 連合赤軍事件の人物といえば、一般に知られているのは昨年死去した永田洋子元死刑囚と事件後に自殺した森恒夫くらいだろう。しかし、一連の事件には、40人から50人が直接、間接に関係していた。その何人もが、刑期を終えて社会に出ている。うち4人の事件後の人生に焦点をあてたノンフィクションだ。

 4人とも今では塗装業や農業、スナック経営、ソフトウェア会社経営と、ごく一般的な職に就いている。環境問題にかかわり、県の審議委員になった人がいる。子供のいる女性といったん結婚し、離婚後もその子供だちと信頼関係を築いている人がいる。他方で皆、自分のしたことを忘れられるわけもない。要するに普通で、まじめな人たちなのだ。だが、彼らはあの事件を起こした。

 彼ら当時、自分を「兵士」と認識していた・・・・・。だからこそ命令に服従し続け、人を殺すことができ、しかも「復員」後はごく普通の人に戻れたのではないか。事件をカンボジアのポル・ポトなどにつながる「前衛党」の問題と解釈すると共に、「兵士」の問題としてとらえると、より射程の長い議論もできる・・・・・。(生)

           ~書評「アフター・ザ・レッド(朝山実 著)」 毎日新聞<12..22>より~

◎引用者:「兵士」とは「考えるのをやめた人」といえる。それは、戦場の兵士はもちろん、戦場さながらの状況を現出させる企業の正社員もそうといえる。

◎「兵士=考えるのをやめた人」が何をするかを告発した映画が『沈黙を破る』(映画の広場より)

  沈黙を破る(09200 200_2 日/0905Photo 公開)作品紹介公式サイト予告編

思考停止するとき普通の人は怪物になる

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