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日本国首相は、なぜイスラム国人質殺害脅迫を惹起するようなスピーチをしたのか?       

 安倍首相の中東政策スピーチ<15(H27)年1月18日/カイロ>イスラム国人質殺害脅迫(イスラム国のビデオ声明全文)の口実・きっかけを与えた。このスピーチの次の部分が焦点である。

 「イラク、シリアの難民・避難民支援、トルコ、レバノンへの支援をするのは、ISILがもたらす脅威を少しでも食い止めるためです。地道な人材開発、インフラ整備を含め、ISILと闘う周辺各国に、総額で2億ドル程度、支援をお約束します。」

 この焦点部分の論旨が不明確であり、次のようにも取れる。

 ①イラク・シリアの難民・避難民支援やトルコ・レバノンへの支援をするのは、イスラム国がもたらす脅威を食い止めるため、つまり戦うためです(難民・避難民支援が脅威を食い止めるため、というのも理解が難しい)。

 ②イスラム国と闘う周辺各国に、人材開発・インフラ整備を含めたイスラム国と闘うための支援(つまり軍事支援ということになる)を総額で2億ドル程度する。

 なぜ、わざわざ「イスラム国がもたらす脅威を食い止めるため」とか「イスラム国と闘う周辺各国に」などというのか? 「残念ながらイスラム国内やその周辺各国には大勢の難民・避難民・被災民が出ています。これらの人々を救済するために、総額で2億ドル程度、支援をいたします。」でよいではないか(武力による紛争解決を否定する憲法第9条の国である日本国の首相であれば、有志連合の爆撃による爆撃被災民(※)にも言及すべき)。

    (※)ゲルニカ爆撃(1937.4) ・ 重慶爆撃(1938.12~1943.8)後期 ・ 日本本土空襲(1942.4~終戦)後期(1945.3の東京大空襲以降)以来、爆撃といえば現実には無差別爆撃(絨毯爆撃)であり、これは、空戦法規戦時国際法)違反である。

 なぜ、わざわざ「イスラム国がもたらす脅威を食い止めるため」とか「イスラム国と闘う周辺各国に」などというのかの理由は次のいずれかと考えられる。

 ①的確なスピーチ1つできないほど、日本の外交・対外政策がお粗末・稚拙であること(「軍事援助」か「人道援助」か?ご参照)。

 ②イスラム国を挑発することになるのを承知で、イスラム国と戦っている有志連合の仲間に入れて欲しい、正式なメンバーとまではなれないけど仲間と認知して欲しい、ということをアピールするため(報道ステーション「イスラム国 日本人殺害予告 事件の背景には何が…」有志連合に日本も参画する意思の表明が人質よりも重要だった「I am not Abe」発言の真意参照)。このことは、イスラム国人質殺害脅迫に関する1月21日の日本国首相の会見↓が、イスラム国への挑発となることが分かっていながら、わざわざ(会見実施国に敬意を表してとして)イスラエル国旗を掲げながら行われたことで裏付けされている。もし、イスラエル国旗を掲げながら会見することは、イスラム国への挑発となることが分かっていなければ、これも日本の外交・対外政策がお粗末・稚拙であることの証明となる。

   

 いずれにせよ、かかるような、お粗末・稚拙な、または、挑発的な外交・対外政策しかできない日本国首相が推進する集団的自衛権行使は大変に危険なものになることを覚悟せねばならない。

  

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