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不登校問題解決のために    

                                   <13(H25).1.17 記>

不登校の高校生が祖父母を殺害するという痛ましい事件.pdfが起こりました。事件の原因・きっかけは「不登校を叱責された」ことです。

 不登校問題の解決の始まりは、不登校の生徒に「学校に行きたくなければいかなくていい」と言うことです。高校は義務教育ではありませんし、義務教育である小中の義務教育の意味も、子どもが学校に行きたいといえば保護者は学校にいかせる義務があるということであって、子どもは学校に行く義務があるということではありません(憲法第26条第2項「すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ」)。不登校問題が解決しないのは、みんな(不登校生徒本人・家族・学校・行政)が「学校は行かなければ(一人前の人間にはなれない、社会で通用する人間にはなれない、いい人生を送れない、いい高校・大学に進学できない・・・・・からいかなくては)ならない」という呪縛(固定観念・脅迫観念)に囚われているからです。

 学校が(様々な意味で)楽しければほっといても生徒は学校に行きます<映画「世界の果ての通学路」(12仏/1404日本公開紹介記事.jpg公式サイト)ご参照>。不登校が生じるのは、学校を楽しくさせない様々な要因があるからです(いじめ・体罰がおこなわれている、不条理な校則が生徒をしばる、進学・スポーツなどで競争心を煽られる、などなど)。これらの要因が取り除かれるのを待っているわけにはいきません。今、不登校生徒を助けるためにまずやらなければならないのが「学校へいかなければならない」という呪縛から解放させることです。そのためには、教員や家族といった周りのものがその呪縛から解放されていなければなりません。

 不登校生徒は、(学校へいかなければならないのに)どんなにしても学校に行けない、と追い詰められています。それは、不登校を経験したことがない人には想像できないほどの苦しみです。そんなときに、学校に行くことを促されたり、不登校(は何も悪いものではないのにそれ)を叱責されたり批判・非難されたりすると、膨らんだ風船に針を刺したときのように、不登校生徒は爆発(家庭内暴力など)します。それは、今回の事件や07年の福島県の事件.pdfのように最悪の事態を招く場合もあります。

 不登校の生徒を助ける方法は次のようです(自殺に追い込まれるほどのいじめを受けている生徒を助ける方法も同じ)。

(1)まず、「学校に行きたくなければいかなくていい」と言って不登校(いじめ)の苦しみから解放させる。

(2)不登校(いじめ)をもたらしている要因を見つけ、除去する。

(3)(2)は容易ではないし時間もかかる。また、そもそも、要因がはっきりしないことも多い。その場合(こちらの場合の方が現在の日本でははるかに多い)は、次から最善と思われるものを選んで実行する。

 ①現在の学校以外の、登校できそうな学校に転校する。不登校経験者などの子供達が通えるための学校(私立学校の認可を受けたフリースクール)もある。

 ②学校以外の学ぶ場(不登校をもたらす要因がない勉学・生活の場)にいく(家庭が最適であれば、あるいは、家庭しか適当な場がなければ、保護者が家庭を学ぶ場にする覚悟を持ちそれを実行する)。ホームスクーリングアメリカでは当たり前です。

 *今回の事件の高校生の場合だと具体的に次の選択肢がありました。

  1)高卒の資格を得たい場合:通信制や単位制の高校に編入(通信制は編入試験が易しく家庭での勉学中心/単位制には編入試験が易しく登校しやすい学校がある) 島留学も一案

  2)高校に行かずに大卒の資格を得たい場合:高等学校卒業程度認定試験(高認)を受けて大学受験(いまや、高校中退しても難関大にさえ行こうと努力すればいける<えっ 中退しても難関大!?.jpg>昨年春には中卒ながら高認を受けて東大理三に合格した人さえいる=高校にいかなくても東大にも合格できる)ここも高校中退者や通信制高生のための大学受験予備校です。高校に行かない大学受験生の強力な味方である無料の受験応援サイトのmanavee(マナビー)もあります。

  3)中卒のままでもよいが、勉学したい場合:サポート校フリースクール(玉石混交)にいく。NHK通信講座(玉である)で自宅学習する。その地域独自の学びの場にいく。

 昨年から今年にかけて、相次いで重大な教育問題、つまりいじめ問題大津市中学生いじめ自殺事件)・体罰問題大阪市高校生体罰自殺事件.pdf)・不登校問題(今回の事件)が取り上げられています(テレビドラマでは高校入試.mht)。現在の日本、大人もそうですが、少なくない子どもたちが最悪の事態がもたらされるほど追い詰められていることを肝に銘じなければなりません。

 なお、不登校問題の根本的な解決方法は、ほっといても生徒が学校に行きたがるような楽しい学校にすることです。楽しい学校とは、生徒・教職員すべての人々の基本的人権が尊重されている学校です。いじめを例にわかりやすく言い換えると、(いじめを許さない学校ではなく<こんな学校は楽しくない>)いじめなど(いじめを許さない、などといわなくても)ほっといても起こりようがない学校のことです。そのような学校は、「生徒も教職員もみんなが互いに人間として尊重し尊重される学校=楽しい学校づくりのために、基本的人権が何たるものかを理解している教師への自主決定権の授与(教育・学校におけるエンパワーメント)>を実施することで実現できます。

 

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